半導体用語まとめ – 外資系半導体社員が解説

エッチング

エッチングとは、半導体製造の1プロセス

シリコンウエハに薬液やプラズマ、ガスなどを用いて化学反応を起こし溝を作る

薬液使用:ウェットエッチング

プラズマ、ガス:ドライエッチング

という。

エッチングの一例としてSiO(酸化膜)に対するCF4プラズマでのエッチングの場合

SiO2(s) + CF4(g) <=> SiFx(g) + CO2(g)

という化学反応が起こる。(sはsolid:個体、gはgas:気体を表す)

シリコンウエハ上のSiO2がSiFx, CO2という気体になるため、その2つの化学種となった分の原子の大きさだけ
シリコンウエハ上に穴が開き、それを積み重ねて溝を作ることをエッチングと呼ぶ。

エッチバック

通常のエッチングは、溝の山部分にフォトレジストという保護膜をつけ、エッチングする

エッチング後にフォトレジストを取り除くことにより、溝の谷と山が形成される

エッチバックでは、保護膜という概念は存在せず

ウエハ上のパターンすべてを均等に削っていく

オーバーエッチ

エッチングを行う際に、例としてSiO2、Siのパターンを想定する

酸化膜をすべてエッチングし、Si層に到達する際に、ウエハの中心部とエッジ部分では

多少エッチレート(ER)に差があるため、中心部のエッチング終了時には

まだエッジ部分は酸化膜が残った状態になっている。

その現象を避けるため、中心部のエッチング終了後数秒エッチングを継続する

これをオーバーエッチという。

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